音楽療法について
2024年12月05日
音楽療法とは、音楽の特性を利用してリハビリテーションを行うことです。健康の維持や心身の障害の機能回復、生活の質の向上、問題行動の改善などを目的に行われます。
音楽療法では、歌や楽器を演奏したり、音楽を聴いたり、音楽に合わせて身体を動かしたりといった活動を通じて、聴覚・視覚・触覚などを刺激します。その結果、気持ちを穏やかにしたり、認知・運動機能の維持・改善に働きかけたり、他人とのコミュニケーションを誘発したりするなどの効果があります。
音楽療法の効果には、次のようなものがあります。
心身のリラックス・ストレス軽減
痛みや不安の緩和
体の運動機能の向上
障害のある方への支援
認知症の周辺症状の緩和
音楽療法士は、適切な音楽を選び、その音楽の力を用いて対象者のケアを行います。医師や看護師、介護士やリハビリ担当者などと連携し、2つの治療法を上手く使い分け、ときには組み合わせながら、治療法の変更や改善なども行います。そのため、カウンセラーとしての役割を担う場合もあります。
音楽療法士は、働く場所により、医療、福祉、教育などの専門職であると同時に、「音楽の専門家」です。したがって、高度な音楽の知識や技術が必要です。
これは情報提供のみを目的としており、医療上のアドバイスや診断を行うものではありません